信仰からのお答え2
4 教会内での人間関係やほかの信者の非難の目が気になる。聖職者としっくりこない。
せっかく教会に行っても人間関係の問題は残念ながらついて回ります。まず、教会においても私と神の間柄が最重要、信仰の問題が最重要です。教会に行って神様と向き合い、今の私の状態から困っていることを申し上げ、うれしかったことを感謝し、祭儀や神と直面することから勇気や励ましを頂くことが第一に重要です。その上で同じく神を信頼し生きている仲間と交わり、信仰を高め合い、外に共に出て愛の業をすることが次に望まれます。しかし同じ信者と言っても、それぞれたどってきた人生が違い、主義主張も異なります。他人のベースの違いを意識し、あの人はこう考えるのだなと許容し合うことが大切です。またプロテスタント教会では互いに高め合おうという意識が強いため、例えば赦すということができない辛い立場にある兄弟に強く諭すということもあるようです。立場や主張の違いを認め合うことが基本と思います。聖職者、神父・牧師などが理想と思っている行動をとらないこともあるかもしれません。聖職者も人間でこだわりがあるかもしれませんし、深いお考えがあるのかもしれません。大切なのは神と私の関係です。
5 一人ぼっち、天涯孤独、友達がほしい、家族を失った
誰でも友達が、家族が、欲しいと思います。皆孤独なので孤独を感じたくないから、話し相手が欲しい、一緒に暮らしたいと望みます。でも他人が、例え配偶者であっても、同じように思い、同じようにすることを願っても、所詮無理です。他人は己ならず(道元)。自分と他人はどこまで行っても同じにはならない。そんなことで、群れているように見えてもあなたの周りの人も見かけによらず孤独です。でもみんな神の子。ほかの人はあなたと違った個性を持っていて、あなたと同じようにそのままで神様に大切にされています。その人の個性を尊重する気持ちを持った上で、話しかけてみましょう。慰め合い励まし合うことは出来ます。あなたは一人ぼっちじゃありません。神はあなたに良くしたい、気づいてほしいといつも思っておられます。悩み事も気がついたことも、なんでも神様に口に出してまたは心の中で話してください。神様といつも一緒にいる事が大切です。
6 どうして生まれたのか。生きる意味が分からない。
神は被造物の中で人間を特に愛してこの世に送り、自分に似たものとして生を終わり自分のところに帰ってくるよう望まれました。真に自分に似たものと成るよう、心の自由をお与えになりました。ところが人間は思い違いをして、この自由で争ったり勝手なものを得ようとします。このためこの世に苦しみが充満します。この中で人はそれでも神の方を向いて歩み続けることが望まれ、その苦しみを乗り越えて成長します。その中で心は苦しみより充足した喜びを感じます。成長した姿でこの世を終わり、神に命を返し神に歓ばれて新しい命をいただきます。
私たちはこの社会にここまでお世話になってきたのですから、出来る範囲で社会に貢献すべきです。でも病気や様々な問題でお金を稼ぐような仕事が出来ないときはできなくて良いのです。もし少しの事ならできるようになったら、その事を喜びましょう。出来ないときもできるときも、ただ他の方を大切にし心を尽くしてください。自然にそれができるようになる事が神様のお望みです。
7 自信がない、自分はだめだ、否定されてきた
大丈夫です。あなたはそのままで神様に愛された存在です。あなたはあなたの容姿、性格、才能、仕事すべてを含め、そのままでたった一人の貴重でかけがえのない存在です。自分のそのままを肯定し好きになることで、幸福な顔になりあなたに会った人を幸福に出来ます。そして今いるこの一瞬をただ一生懸命生きることです。
自分を好きになれば他人を認めることも出来ます。あなたは人の思惑を気にしすぎて自分を生かすことが出来ないでいませんか。あなたの持っている資質を生かすことです。あなたはどんなことならいやになったりしないで続けられますか。どんなことをしていると束縛を感じませんか。そういうことを目指しましょう。あるいは単に人との競争に疲れているのかもしれません。トップ争いはもう止めて、じっくり見定めてあなたなりの仕事の仕方を余裕を作ったうえでしましょう。
8 病気が治る見込みがない。障害がある。
あなたのそのつらい病気は神様も承知しています。どうして自分にとお思いになるのは自然です。あなたは病気になって、以前と考え方に違いが出たでしょうか。それをどう思われますか。人は生きていくうえで必ず何らかの苦しみ(試練)を受けることは避けられず、それを受け入れて成長するように作られていると思います。苦しみ(試練)を受け入れ、それを超えて成長した姿で天国に来るよう神様は待っていると思います。神様は試練を取り除いてくださいませんが、試練と向き合う中で援助を求めればきっと良い道しるべを示してくださいます。最終的には、その病気をこれが神から私に与えられたものと受け止められたとき、あなたは大きくなった自分を感じる事ができると思います。健常な人の試練とは違うあなただけの賜物を。ー他人の痛み・苦しみ、そして好意、生きる喜びが分かる人間になっていることでしょう。他人の力を借りてしか生きることが出来ない病んだ方は、その苦しみによって人に光を与えることもあると思います。−試練については次の試練だなんて・・・に続きます。
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